「発音が上手いヤツ」が「英語が上手いヤツ」
このように段々と発音の大切さ、そして英語コミュニケーションの真実が分かってきたのですが、さらに冷静に見つめなおしてみると、「発音力」イコール「英語力」と見られる傾向がアメリカ現地ではあります。
例えばアメリカ人や留学生同士がよく言う「英語が上手い留学生」は、明らかに発音が一番の条件になっていました。所詮日常会話で、高度な単語や文法を使い分ける必要はありません。例えば”altruism”などいう単語を知っていなくても、ただ”considerate”くらいの単語キレーに発音出来たほうが、どれだけ印象がいいか。mustか have toの細かい使い分けを覚えているよりも、どちらでもいいからスラっと発音出来たほうが、どれだけ会話がスムーズに進むか、ということです。
よくよく注意して聞いていると、英語が上手いなあ、と自分が素直に感じる留学生も、単語レベル、文法レベルはたいしたことありません。何度もいうようですが、日々の生活でそこまでの英単語、文法の知識は必要ありません。実際、アメリカで高校くらいから5−6年くらい留学している留学生に聞いてみれば、ズバ抜けた発音力に比べ、単語力はかなり落ちます。
アメリカの高校で特別にラテン語や単語を覚える授業を取らない限り(ネィティブスピーカーの生徒はほぼ必修です)、単語力は伸びません。なぜなら、日々の生活でそんな高度な単語、文法は要求されないからです。
つまり、アメリカ現地では、ともかく「発音力」。簡単な単語、文法でいいから、ともかく相手が簡単に聞きとれる、きれいな発音力が一番大事なのです。日本の「単語、文法」ともかく完璧に!、という風潮からは全く逆な発想なんですね。
そんなに発音が大事か、未だに信じられない人がいると思います。そこで、以下の文章を英語で発音してみてください。そしてそれをネィティブスピーカー(日本語アクセントになれていない、フツーのアメリカ人など)に聞かせてみると、100%、”what did he/she say?”と返ってくるでしょう。
“Which do you want, water or coke?”
どうですか?発音しやすいですか?自分の発音が通じる自信はどれだけありますか?
簡単なことでいいから、相手に伝わる発音力。これが英語コミュニケーションには一番大事だし、またそれらをネィティブスピーカーは一番大切にします。