発音モデルレッスン1:イントロダクション
私は発音向上プロジェクトを、何回か学会で発表させて頂く機会がありました。そのとき、多くの教授や研究者の方からアドバイスなどを伺うわけですが、一番驚きだったのが、たくさんの情熱的な英語教師の方々が当プロジェクトに大変な興味を持っていただいた事です。
「発音向上プロジェクトで研究した事柄をもとに、実際にクラスルームで教える教師のために、またそこで学ぶ生徒のために、究極の発音クラスを考えてほしい。」
これが多くの教師の方々からのご意見であり、実はこれこそが私自身のこれからの博士課程において研究テーマであります(言語心理学的アプローチによる、発音教育とクラスルーム)。
ここまで何度も繰り返してきた、一般学習者には浸透していない「発音の大切さ」。しかし、面白いのが、ほとんどの英語教師の方々は危機感を持って「発音」について考えておられるという事です。プロである教師の方々こそ、その大切さを体験を通して知っているからです。だからこそ、学会で出会った英語教師の方々は熱意を持って、「よりよい発音教育について知りたい」とご意見を頂戴いたしました。
もちろん、そうした教師の方たちと同時に、たくさんの実際の英語学習者の方たちからも、「どうすれば発音は上達するのか」と切実な質問を頂いたのは言うまでもありません。そこで作者は、「発音教育」について改めて考えるに至りました。
今発音教育に必要なのは、ただ勘や経験に頼った、見せかけの方法論でもなく、またただルール全部丸覚えというような詰め込み発音教育でもありません。
あくまでも、しっかりとした科学的な実験に基づいた、正確な発音教育へのアプローチが必要だということです。
ここまで学会にて発表された発音向上プロジェクトは、どちらかというと心理学、音声学の専門知識に偏っている傾向があります。我々は常に最新のアカデミアにおける情報を取り入れ、それを発信することをメインとしています。
しかし、実際にクラスルームで教えておられる教師の方々にとっては、それより大事なのが、「発音をもっと具体的にどうやって教えるか?何を教えるか?一番良い発音の授業はどん