はじめに
日本人の英語学習の最終段階、Communicationを考えたとき、ほとんどの方は発音にとまどうのではないでしょうか?初心者レベルの文章、簡単な単語が伝わらない。上級者でも、あれだけ文法が分かるのに、あれだけ単語を覚えたのに、それでも自分の英語が通じない。こんなことはないでしょうか。英語を使いこなし、世界を体験するその手前で、英語の本当の面白さを味あう一歩手前で、挫折する英語学習者の多さ。何故なら英語の発音出来ないから、どうしても相手にメッセージが伝わらないから。これは日本の英語教育にとって、全ての学習者における最大のジレンマです。
心理学の研究によると、人間の言語機能の中で、「発音能力」は一番に失うとされ、また強いアクセントはネィティブスピーカーにネガティブな印象を植え付けます。またSLA(第二言語習得)の研究によると、正しい文法知識、豊富な単語量があっても、「発音」が悪いと相手にメッセージが伝わらないことが証明されています。極論を言えば、「発音」がCommunicationの中で一番大事だといっても過言ではありません。
心理学や言語学(音声学)の分野では「音声習得」研究し尽くされているのにかかわらず、驚くべきことに、「第二言語学習者がいかに発音を上達させるか」について、つまり「発音教育」の研究は、未だ未開拓ということです。そこで多くの現場の英語教師はしっかりとした知識に基づかず、彼らの経験や勘に頼った発音教育がなされ、また最悪な事態、発音教育は無視されてしまうケースが多く報告されています(Levis, 2005; Wei, 2000)。
そんな状況の中、日本の教育システムはどうなっているのでしょうか?発音教育は現在の日本では悲しいことにほとんど軽視されています。実際、みなさんはそもそも「発音」を習ったことがありますか?文法、単語はたくさん勉強した経験はあっても、発音についてはいかがでしょうか?
また言語学的な観点からいっても、日本語と英語には大きな音声構造の差があります。このシステムの違いを知らないと、発音問題で大変なジレンマに陥ることは実は目に見えています。
今回のProjectの核はここにあります。第一に、言語学的な音声システムの違いをしっかりと把握し、英語学習者の発音を効率的に上げる(the most efficient instruction)。第二に、上記で挙がる数ある違いや問題の中で、どの部分を最優先させ、また現実的に英語を使う場合、どの程度の発音レベルが必要なのか。そうした一番効果的な勉強方法(the most effective instruction)を構築します。「発音とはアメリカに留学しないと上達しないもの、そもそも習うものではない」といった誤解をしていませんか?当Projectと共に、しっかりとした研究や最新のデータに基づいた発音教育を学び、英語をもっと楽しみましょう。
したがって当サイトでは、全ての学習者をターゲットにし、英語発音の基礎である第一段について特化します。
ある程度の単語、文法をマスターした上級学習者の方が、知識としての英語を使いこなすためのステップアップに。しかし同時に、初心者の方にとっても、これからの英語学習を100%活用するために。もちろん発音向上はListening力にもつながり、またスピーキング重視のTOEFL(iBT)などの資格試験にも有効です。